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救う―被災非常時

災害が発生すると、警察や自衛隊、消防、医療機関が一体となって被災者の救出に向かいます。「DMAT(Disaster Medical Assistance Team)」と呼ばれる災害派遣医療チームなどが乗り込みます。命を救うぎりぎりの闘いは、災害が起きた直後が勝負です。

救命救急の世界では、重度の外傷の場合、負傷して1時間を「ゴールデン・アワー」と呼んでいます。1時間以内に止血や手術などの治療ができるかどうかで、その後が決まります。少し幅を広げても災害発生後24~48時間が山場です。その緊迫した時間帯に、いかに効果的に救援の人とモノを被災地に送り込むか。改善の余地はありそうです。

今回の震災では、被災者が命からがら避難所へ入れたかどうかの時点で食料、救援物資、ガソリンなどが著しく欠乏しました。放射能を逃れて、大勢が一斉に避難する混乱のさなかで、高齢の人たちが体調を悪化させ、亡くなっています。通話が集中した携帯電話は通じなくなり、被災者はラジオやテレビの情報に頼りました。

一方で、宮城県の地元紙・石巻日日新聞は手書きの壁新聞を発行し、身近な情報を届けました。それは美談を求めて行ったわけではなく、切実なニーズに応じた結果です。

もっと高い視点で、かつきめ細かく、現場に即応した救援マネジメントが必要ではないでしょうか。